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F1 ニュース

投稿日: 2017.08.31 08:30
更新日: 2017.08.31 12:59

【今宮純のキャッチポイント】メルセデスとの差を詰めるフェラーリ、高速モンツァで再び対決

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F1 | 【今宮純のキャッチポイント】メルセデスとの差を詰めるフェラーリ、高速モンツァで再び対決

過去10年間のポールシッターの優勝確率80%
高速モンツァで“F1史上最速ラップ”が見られる可能性あり

 サマーブレイク明けに潜むジンクス。ポイントリーダーは後半戦ベルギーGPで勝てないと前回取り上げたが、セバスチャン・ベッテルは惜敗2位、ルイス・ハミルトンが5勝目を挙げ、“7点差”に迫った。  

 敗れはしたものの、スパ・フランコルシャンのセクター2でフェラーリとキミ・ライコネンは大健闘、メルセデス製パワーユニット絶対有利説をおびやかした。また、レッドブルのダニエル・リカルドもセーフティカーラン後に、レ・コンブで見事なオーバーテイクを決めて3位ゲット。ポイント指摘したとおり、見応えある再開幕戦だった。

 昨年と同じ日程で、イタリアGP連戦。個人的には高速モンツァ戦を前に、ハミルトンはメルセデス“絶対有利説”に疑問を抱いたのではないかと想像する。とっておきのNEWパワーユニットをスパから投入したその効果を十分に体感できたのか、彼もバルテリ・ボッタスからもポジティブなコメントはなかった。

 一方、フェラーリが持ち込んできたフロントサスペンション、ウイング、フロアなどのバージョンアップ効果は著しかった。特に、ライコネンのFP1&FP3トップタイムにそれが見てとれた。ターンイン時に躊躇するステアリングの“こじり”が消え、ターンアウト時には微細なコントロールができていたから。チームは明かさなかったが、ライコネンに起きた予選Q1からの“バイブレーション問題”がなければ、フェラーリ勢の乾坤一擲1-2グリッドもあったのではないか……。

2017年F1第12戦ベルギーGP ルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルのバトル

 懸命にパワーユニットの差を詰めつつあるフェラーリ。おそらくモンツァには、さらにシェル石油が今年最も大きなアップデートをしてくる(はずだ)。スパにもそのタマをいれており、彼らにとっての“聖戦イタリアGP”をサポートする。


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