F1シーズンを転戦していると、いろいろな人との出会いがある。そんな人たちに、「あなたは何しに、レースに来たのか?」を尋ねる連載企画。今回は、元ミハエル・シューマッハーのマネージャであるサビーネ・ケームだ。
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ベルギーGPの日曜日、ミハエル・シューマッハーの息子で、現在ユーロF3に参戦しているミック・シューマッハーが、父親と自分のヘルメットをミックスさせた特別仕様をかぶり、父親がドライブしていたマシンに乗って、スパ-フランコルシャンを1周するというデモラン・イベントが行われた。
そのイベントに、シューマッハーのマネージャーを務めているサビーネ・ケームの姿があった。ケームは、もともとディー・ヴェルト新聞社の記者で、サッカーやテニスの取材がメインだった。ところが、94年にシューマッハーがタイトル争いを演じるようになると、ドイツでのシューマッハー人気は一気に加熱。その年のドイツGPからF1の取材を開始した。
その後、シューマッハーがタイトルを2度獲得し、さらに名門フェラーリに移籍すると、メディアのシューマッハーへの関心は最高潮に達し、シューマッハーが所属するフェラーリはチームの広報だけでは対応できないと判断。シューマッハーは個人広報をつけるようになる。その個人広報に抜擢されたのがケームだった。
ケームとシューマッハーの関係は、1回目の引退を決意した後も続き、マネージャーだったウィリー・ウェバーが2009年限りでシューマッハーのマネージメント業務から離れると、マネージャーに就任。シューマッハーが2度目引退を決めた後も、その関係を継続。現在では本格的にレースに参戦しているミックのマネージメントも行なっている。
つまり、今年のベルギーGPはミックのマネージャーとしてスパ-フランコルシャンを訪れていた。