9月2日現地時間14時、イタリアGP予選が行なわれた。
気温14度、路面温度は17度。午前のFP3は雨のためスタートが遅れ、僅か16分間のセッションでほぼ有益な走行ができないまま予選を迎えた。一旦は弱まっていた雨脚は予選前に再び強くなり、さらにコンディションの悪化が予想される。そのため各車が予選Q1の開始からピット出口に並び、最後尾スタートが決まっているフェルナンド・アロンソ以外の全車がコースインして先を争ってアタックを開始する。
コース上には多量の水が溜まり、走行によって激しく水しぶきが上がり、視界は極めて悪い。ブレーキングに苦労しオーバーシュートするマシンも多々ある中、開始から4分でロマン・グロージャンがメインストレート走行中にアクアプレーニング現象を起こしスピンオフしてガードレールにクラッシュ。これでセッションは残り13分31秒の時点で赤旗中断となった。
セーフティカーによる確認走行が行なわれ、ひとまず14時30分までコンディションの回復を待って待機が続く。コース上の水量はやや減ったもののさらに15分のディレイが繰り返され、14時35分頃には雨脚が弱まりピットレーンではチームクルーがブロワーでガレージ前の路面を乾かし始める。
しかしSC確認走行では依然としてアクアプレーニング現象が確認されたため14時45分に再び15分ディレイが決まり、グランドスタンドからはブーイングも聞こえてくる。ここからまた雨脚が強まり、さらに15分ごとにディレイを繰り返していく。
16時を過ぎると雨脚は弱まり、コース上ではマーシャルによる水かきが始まる。実に2時間36分の中断を挟んでついに16時40分にセッションは再開された。開始3分前からマックス・フェルスタッペンを先頭に各車が並び始め、ピット出口は大混雑。フェルスタッペンは「予選開始時よりはベターだ」とコンディションを報告する。