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F1 ニュース

投稿日: 2017.09.21 14:30
更新日: 2017.09.21 14:31

今宮純によるF1シンガポールGP採点:最良のタイミングで4位入賞を決めたサインツ

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F1 | 今宮純によるF1シンガポールGP採点:最良のタイミングで4位入賞を決めたサインツ

 F1ジャーナリストの今宮純氏が独自の視点でドライバーを採点。週末を通して、20人のドライバーから「ベスト・イレブン」を選出。予選やレースの結果だけにとらわれず、3日間のパドックでの振る舞い、そしてコース上での走りを重視して評価する。 

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☆ セバスチャン・ベッテル
 タイトルを争う彼は2度ぶつかった。まず土曜予選、19コーナーで壁に当たりながらも(ぎりぎりセーフ)、気迫の予選アタックでPPを。一夜明けたスタートではマックス・フェルスタッペンに過剰なブロック反応(タッチ・アウト)、キミ・ライコネンともどもあっけない“ゼロ・レース”。

 プレッシャーがかかると強気になるレーサー魂を見る思いがした。28点ビハインドは数字上苦しくとも今のフェラーリの総合戦力はメルセデスに大きく劣ってはいない。「くいさがれ、セブ」――。

2017年F1第14戦シンガポールGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がスタート直後のアクシデントの影響でスピン

☆ バルテリ・ボッタス
 初日からカーバランスに苦しんでいた。フロントタイヤをハミルトンほどこじらない → 発熱度が低めに→リヤタイヤとの“温度差”が増す→ハンドリングに影響。こんな連鎖反応が想像できる。それでも雨上がりのレース後半はそれを修正、ノー・ドリンク状態で3位入賞、表彰台でたまらず冷えたシャンパンをガブ飲み。

☆☆ キミ・ライコネン
 ぶっつけ本番となったウエット・スタート、キミが会心のダッシュ。まっすぐに加速、ホイールスピンしてぶれるような動きは全くなかった。結果的にこのダッシュが災いに転じてしまったが、目覚ましいスタート・プレーがどこかで奏功するのを期待しよう。

☆☆ ニコ・ヒュルケンベルグ
 マクラーレン勢の願望を砕く予選7位、ルノーのセクタースピードは彼らより伸びていなかった。優っていたのはセクター3(4位相当)だ。昨年スタート直後に接触事故、今年は混乱を回避し一気に3番手へ。129戦目で遂にお立ち台かと思わせたがPUに不具合発生、またも“レース運”、尽きる。


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