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F1 ニュース

投稿日: 2017.09.25 13:28

毒舌パドック裏話 F1シンガポール編:ホンダF1を率いる人たちが学ぶべき教訓

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F1 | 毒舌パドック裏話 F1シンガポール編:ホンダF1を率いる人たちが学ぶべき教訓

 ちょっと毒舌なF1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。シンガポールGP編です。

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「VER took #Kimi7 out and then he went to #Seb5 #SingaporeGP」(マックス・フェルスタッペンがキミ・ライコネンをやっつけ、さらにセブ(セバスチャン・ベッテル)に突っ込んだ)。シンガポールGPのレース中、スクーデリア・フェラーリの公式ツイッターアカウントに、こんな投稿が上がった。

 2台のフェラーリとマックス・フェルスタッペンのレッドブルが一瞬にして消えたコース上でのクラッシュは、確かに衝撃的だった。だが、このツイートがフェラーリにもたらしたダメージは、それ以上に大きかったかもしれない。

 これを見た人々は、すぐにこのツイートを嘲笑するリプライという形で反応した。どうやらこの投稿は、スクーデリアの学生インターンが上げたものらしい。だが、むしろ私にとって興味深いのは、明らかにF1について無知な人物による軽率な発言が黙殺されず、かくも大きな騒ぎになりうるということだ。

 一瞬の不注意によって生じたこの小さな嵐は、特にスポーツの世界で、ほんの些細なことでもおおげさにニュースとして取り上げる最近の傾向の顕著な例だ。そして、シンガポールでの記者会見の発言を聞く限り、ホンダのF1プロジェクトを率いる諸氏も、この教訓から学ぶ必要があるだろう。

 トロロッソにパートナーになってもらうことで、ホンダは少なくともあと3年間、F1にいられることになった。これはマクラーレンとの離婚劇の落とし所として、エレガントな良い解決方法だった。それだけに、さすがに今回ばかりは、ホンダも今後の目標についてあまり大きなことは言わないだろうと思われていた。

 しかし、技術面では多少なりとも進歩しつつあるのとは裏腹に、ホンダの上級管理職はまたぞろ同じ失敗を繰り返した。彼らは会見で言うべきこと、言ってはならないことについてアドバイスを受けなかったか、あるいはそのアドバイスを聞き流してしまったようだ。


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