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F1 ニュース

投稿日: 2017.09.26 13:57
更新日: 2017.09.26 13:59

「僕が2018年にF1参戦できる場合は、たぶんそうなるだろう」注目のガスリーがトロロッソ・ホンダに言及

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F1 | 「僕が2018年にF1参戦できる場合は、たぶんそうなるだろう」注目のガスリーがトロロッソ・ホンダに言及

 自己最高3番グリッド発進から3連勝を狙ったスーパーフォーミュラ第6戦SUGO、ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)は2位という結果で決勝レースを終えた。近年のこのカテゴリーでは稀な3連勝の快挙こそ達成ならなかったが、3戦連続表彰台でシリーズ首位に0.5点差と接近。ホンダ勢唯一のタイトルコンテンダーとして、さらには来季のホンダF1ドライバー有力候補としても、その存在感をさらに強めている。

「とにかくスタートが重要だと考えていた」とレース後に語ったガスリー。そのスタートでは上位陣でもっとも良い出足を見せ、目の前のポールポジションからの動き出しが良くなかったニック・キャシディ(KONDO RACING)を瞬時に避け、右斜め前の2番グリッドから先頭に出た関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)に並びかけようかというところまで迫った。

「いいスタートが切れて2番手になることができた」。だが、レース序盤は「タイヤのグリップに悩まされていた」こともあり、トップ関口との差は次第に開いていく。レース中盤の30周目過ぎには7秒ほどまでギャップが拡大した。しかし、「中盤あたりからグリップが良くなり、ペースも良くなった」というガスリーは、お互いに給油ピットストップを終えた後の終盤、関口に迫っていく。

 残り3周、差は1秒を切る。「レース終盤は特にマシンが速かったから、関口選手に近づくことができた」。関口がピットで完全給油ならずペース調整を余儀なくされていたことの影響もあったが、どうやら今回のガスリー車はタンクが軽い時ほど感触が良かったようだ。こういうマシンの状態変化に応じて、セーブ/プッシュを適切に使い分けられるのがガスリーのレースマネージメント力の高さでもある。

 だが、多くの競争相手のいるなかで、何もかも思ったようには進まないのがレースの常。「オーバーテイクシステムがもう残っていなかったんだ」。関口攻略は最終的に0.243秒差で叶わず、ガスリーは2位でSUGO戦を終える。3連勝はならなかった。

トップの関口のスリップに入ったものの、そのまま2位チェッカーとなったガスリー。マシンを降りて関口を祝福

 でも、「ポジティブなレースだったと感じている。戦略も良かったし、チームは素晴らしいクルマを用意してくれた」。そして、「今回はセーフティカー導入がなかったというのに無給油で走りきったマシンがいたね。我々もさらに学習する必要がある」と、さらなる向上を目指す姿勢を忘れていなかったのも彼らしかった(最終戦は2レース制なので、彼がスーパーフォーミュラの250km戦を走ることはおそらくもうないが)。

 さて、2週間前のオートポリス戦の際にはF1でのトロロッソ・ホンダ誕生という当時はウワサ段階だった話に、「僕は今年スーパーフォーミュラでホンダと仕事をしている。もし来シーズン僕がF1に参戦できて、その関係が維持されるならナイスなことだと思う」と話していたガスリー。この中間に来季のトロロッソ・ホンダ誕生は正式に決定した。


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