AUTOSPORTweb / Translation: Yasuo Miyake/AKARAG

 ザウバーF1のマーカス・エリクソンは、チームメイトであるパスカル・ウェーレインの方が概して速い理由として、自身の体重の問題をあげた。

 エリクソンによると両者の間には10キロの体重差があり、これが1ラップあたり推定でコンマ4秒の違いを生むのだという。

 今シーズンこれまで、ウェーレインは9戦でエリクソンの予選順位を上回っている。一方、エリクソンがウェーレインの予選順位を上回ったのは4回。決勝でもエリクソンはトップ10圏内でのフィニッシュを一度も経験していないが、ウェーレインは5ポイントを獲得している。

 エリクソンは「僕らふたりは近い位置にいるけれど、数字を見ると彼の方が僕より良い成績なのが嫌だね」と語り、さらにこう続けた。

「僕にとっては、体重の面でも不利な状況が続いている。今シーズンが始まったころは、ふたりの体重差も今よりもう少し小さかったけれど、直近の4、5レースでは10キロの差がある」

「これではどのコースのどのラップでも、大きなタイム差が生じてしまう。通常は体重が10キロ違うとラップあたりコンマ3ないし4秒に相当すると言われているんだ」

 体重をコントロールすることは終わりのない戦いであり、身長が高いことによる、避けようのない二次的な問題なのだとエリクソンは言う。

「体重の問題がことを難しくしている。(ウェーレインのペースが)自分にとってのベンチマークであり、できる限り彼に勝たなければいけない」

「もうF1に参戦して何年もたつが、今がおそらくこれまでで最悪のマシンで走っていると思う。だから自分の技能を発揮しにくいし、そうなるとより良いシートを獲得することがさらに困難になってしまうんだ」

 エリクソンの状況が直ちに改善される見込みは薄い。事実、彼はザウバーのオーナーと近い関係にあるにもかかわらず、チームに残留することにも苦労すると見れらている。ザウバーがエンジン供給契約を更新したフェラーリから、優秀なジュニアドライバーが送り込まれてくる可能性があるからだ。

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