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F1 ニュース

投稿日: 2017.10.25 17:50
更新日: 2017.10.25 17:51

【今宮純のキャッチポイント】F1メキシコGPはPUの優劣が露わになる“低速テクニカルコース”

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F1 | 【今宮純のキャッチポイント】F1メキシコGPはPUの優劣が露わになる“低速テクニカルコース”

全20グランプリ中、4番目の“低速テクニカルコース”
空気密度が20%以上も少なく、パワーユニットの優劣が露わになる

 
 まずアメリカGPでメルセデスが、決めるべくしてコンストラクターズを決めた。2014年からのパワーユニット・シーズン4に17戦11勝、通算では76戦62勝、前代未聞の4連覇達成だ。

2016年 F1メキシコGP ルイス・ハミルトン

 ルイス・ハミルトン対セバスチャン・ベッテルのタイトルマッチは“66点差”でメキシコ決戦・第2ラウンドへ。あと9点差に広げれば、4冠新王ハミルトンが戴冠となる。

 ベッテルはもう覚悟しているはずだ。アメリカGPで食い下がっていったような戦い、とことん攻め続けるレーシング魂を貫くこと。たとえ敗れようとも敗者の美学(プライド)を貫きとおすこと、それはフェラーリにも言える。

 メキシコにおいてもマシンとパワーユニット現状戦力でメルセデスとハミルトンが優勢であるのは否めない。サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)では、彼らのダイナミック・ダウンフォースが勝っているのがセクター1と3で明らかだった。

 これはコーナーが8あるメキシコのセクター2、低中速エリアでアドバンテージになる。高地2200m以上に存在するここではパワーユニット・ターボ特性などの優劣も露わになる。メインストレートは1200m、昨年のF1最高速372.5km/hはウイリアムズのバルテリ・ボッタス(メルセデス製パワーユニット)がここでマーク。15年にも366.4km/hが記録されていて、年間最高スピードが出されるメキシコなのだ。

 今年はやや低まるだろうがこのコースのアイコンでもあるエリア、セクター3の超低速“スタジアム”では速まり、接近バトルチャンスが見られそう。オーバーテイク回数は多くなくてもその迫真性、攻守性が熱狂的なメキシカンをあおる。

 復活3年目、先日この地は大地震災害に見舞われた。それでも昨年の33万人並みか、それ以上の観客が予想されている。COTAでの3日間が主催者によってショーアップされたように、ここでは観客参加型によるスポーツエンターテインメントが見られるに違いない。終わろうとしている今シーズン、より熱く、猛々しいフィナーレが待っている。

今宮純が厳選するF1メキシコGP、6つのキャッチポイント


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