2021年以降のF1新パワーユニットレギュレーション案の骨子を発表した際、F1のモータースポーツ担当マネジングディレクター、ロス・ブラウンは、新たなメーカーの参戦、あらゆる世代のファンにアピールすることを目指して規則案を策定したと語った。
FIAとフォーミュラワンは、10月31日、F1マニュファクチャラーに対し、2021年以降の新たなパワーユニットに関するロードマップおよび主要な機構について示した。
新規則案を策定するにあたり、FIAはコストを削減すること、市販車との関連性を維持するためハイブリッド技術を残すこと、マシンのサウンドを向上することをターゲットに挙げていた。
今回の提案では、1.6リッターV6ターボハイブリッドエンジンを維持しつつ、今のパワーユニットの音に不満を持つファンの声に応え、サウンドを向上させるために最高回転数を3000rpm引き上げるといわれている。また、MGU-Hは撤廃、MGU-Kが強化され、ドライバーがエネルギーデプロイメントを制御できるようになる。
FIAスポーツ担当幹事長ピーター・バイエルは今回の発表に際し、次のようにコメントしている。
「今日は、2021年のパワーユニット規則の進展という面で重要な一歩となった。FIAは商業権保有者と協力し合い、F1を今後もモータースポーツテクノロジーの頂点にとどめつつ、このスポーツが直面している、コスト、市販車との関連、レーストラックでのファンの経験といった主要な問題を解決すべく、これらの規則をいい形で進展させるために取り組んできた」
「本日、チームを議論の場に呼び、我々が目指す方向について説明することが重要であると考えていた。今日、受け取った反応には満足している」