マクラーレンF1チームでメカニックを務めていたマーク・プリストリーによると、ルイス・ハミルトンがメルセデスに移籍した最初のシーズン、コース上のパフォーマンスの良し悪しを決定づけていた最大の要素はガールフレンドのニコール・シャージンガーとの関係だったと言う。
ハミルトンは、前戦メキシコGPで通算4度目、メルセデス移籍後3度目となるドライバーズタイトル獲得を果たした。だが彼がマクラーレン在籍当時メカニックを務めていたプリストリーは、ハミルトンの恋愛状況はしばしばレース結果に直接的な影響を及ぼしてきたと、自身の著書で明かしている。
プリストリーは“The Mechanic: The Secret of the F1 Pit Lane”の出版に先立ち、イギリスのExpress Sportの取材に対して「ルイスの弱点は彼のドライビング能力とは関係なく、むしろ感情面にある」と語った。
「ひとつの例として、彼がニコール・シャージンガーと付き合っていたときは、私生活で起きることがマシンに乗っているときのパフォーマンスに確実に影響していた」
「彼らふたりは、別れてはまたよりを戻すということを繰り返していた。特に彼がマクラーレンを離れてメルセデスに移った後はそうだった」
「(メルセデスにいる)僕の同僚や友人たちから、ルイスがメルセデスに来た最初の数年間は、マシンに関することよりも、ルイスとニコールの関係を良好に保つことに力を注いでいた気がすると聞いた。なぜなら私生活が幸福なときのルイスは集中できていて、好調だったからだと言うんだ」
「実際その効果は表れていた。だから、ルイスとニコールが公然と仲たがいしたり別れていたときは、F1マシンに乗っていてもひどい成績になっていた。それは記録をたどれば明らかだ」