マクラーレン・ホンダ、60戦目のラストラン
ハミルトン vs ベッテルの予選対決にも注目
今シーズンも“閉幕戦”はアブダビGP、現地午後5時にスタートするトワイライトレース。夕暮れとともにマシンがキラキラ、周りのホテルはギラギラ、暗くて怖いインテルラゴスとは異次元な空間。
昨年は1時間38分04秒013でルイス・ハミルトンが勝ち、0.439秒差の2位ニコ・ロズベルグが初戴冠。3位セバスチャン・ベッテルも0.404秒差で続き、トップ3がひとつのシルエットのようになってゴール。
ヤス・マリーナ・サーキットでは9回開催、F1世界選手権の976戦目になる。ちなみに、エンジンメーカー参戦数はフェラーリ951戦、ルノー598戦、メルセデス438戦、そしてホンダ400戦。
大きな区切りとなるホンダは、2015年からマクラーレンにパワーユニット供給してからこれが最後の60戦目。アロンソがメキシコGP10位→ブラジルGP8位を続け、その半数レースで入賞にこぎつけてきた。昨年は終盤2戦とも10位、それ以上でもそれ以下でもないマシン&パワーユニットのパフォーマンスを駆使して戦った。
ランキング9位から19点差ある8位ハースを抜くのは数字上難しくても、最後のここで“トップ5チーム”と競う戦いは期待できる。「ホンダ対ルノー」だ。現有戦力で信頼性に不安を抱える、ルノー・ワークスとトロロッソに対しては優勢。
また、マイレージが気になるメルセデス製パワーユニット・ユーザーのフォース・インディアとウイリアムズにも、スタート次第では食い下がれるか。最後の予選アタックがポイントになってくる。昨年はセクター3でウイリアムズ勢を抑え、アロンソが9番グリッドを確保、フェリペ・マッサとのバトルに持ち込めた。
マッサ自身のラストラン、アロンソはマクラーレン・ホンダでのラストラン。ブラジルGPに続きベテランが締めくくるか──。