11月26日現地時間午後5時、2017年最終戦アブダビGPの決勝が行なわれた。トワイライトの中で気温は24度、路面温度は31度という予選同様に涼しいコンディションでのスタートとなった。ただし依然として風は強く、ターン8の追い風などは影響を及ぼしそうだ。
予選後のグリッド降格ペナルティはなく、金曜のMGU-H投入で10グリッド降格が決まっていた予選最下位のブレンドン・ハートレー以外の全車が予選順位通りのグリッドからスタートすることとなった。
下位の3台パスカル・ウェーレイン、マーカス・エリクソン、ハートレーだけがスーパーソフトを履き、それ以外は全車がウルトラソフトでスタート。Q3に進まなかった11番手フェルナンド・アロンソ以下は新品のウルトラソフトを履いている。
上位勢はスムーズなスタートを切り、バルテリ・ボッタスが首位、2番手ルイス・ハミルトン、3番手セバスチャン・ベッテル、4番手ダニエル・リカルド、5番手キミ・ライコネン、6番手マックス・フェルスタッペンの順位は変わらず。
その後方もニコ・ヒュルケンベルグが8番手を守ったが、ターン11~13でセルジオ・ペレスとのバトルになりランオフエリアをカットし「彼は順位を戻す必要がある。彼はコーナーをカットしてアドバンテージを得た」とペレスは批判する。
これを受けてヒュルケンベルグには5秒加算ペナルティが科された。後方ではターン1でワイドにはみ出したケビン・マグヌッセンが勢い余ってスピンを喫し最後尾まで下がっている。
トップのボッタスと2番手ハミルトンはファステストラップを記録しながら隊列を引っ張るが、3番手ベッテルも食い下がる。3強チームの後方はヒュルケンベルグが7番手に居座り、ペレス、オコン、フェリペ・マッサ、アロンソ、カルロス・サインツJr.をじわじわと引き離していく。