F1公式タイヤサプライヤーのピレリが2017年シーズンに関するさまざまなデータを発表、今年はオーバーテイクの回数が昨年に比べて激減したことが分かった。
2017年、F1テクニカルレギュレーションが大きく変わり、よりワイドで速いマシンが導入、タイヤも変更された。ダウンフォースが増し、ブレーキングを昨年よりも遅らせることができるようになることでオーバーテイクが減少するとの懸念を、シーズン前からドライバーを含めた関係者が示していた。
ピレリがまとめたデータでは、その懸念が現実となっていた。オープニングラップを除くラップでポジションを上げ、そのラップのフィニッシュラインまでポジションを守り切った場合を「オーバーテイク」と定義し、大きなメカニカルトラブルが原因であったり、周回遅れを抜いたことによるポジション変更はオーバーテイクに含まずに集計した結果、2017年の20戦において実行されたオーバーテイクは435回だったという(1戦平均21.8回)。2016年には866回オーバーテイクが行われているため、前年比で約49パーセント減少したことになる。
オーバーテイクが最も多かったドライレースはアゼルバイジャンGPの42回。ウエットレースでは中国の31回が最多だった。ドライレースでオーバーテイクが最も少なかったのはロシアの1回だった。
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