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F1 ニュース

投稿日: 2017.12.14 17:47
更新日: 2017.12.14 17:49

ハミルトン vs ベッテル、タイトル争いの流れを変えた4つのターニングポイント【今宮純のF1総括】

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F1 | ハミルトン vs ベッテル、タイトル争いの流れを変えた4つのターニングポイント【今宮純のF1総括】

 2017年シーズン、残り2戦を残してF1タイトルを獲得したルイス・ハミルトン。後半戦はフェラーリの失速で大きくポイントをリードしたものの第6戦モナコGP時点では深刻な問題に見舞われセバスチャン・ベッテルに大きく先行されていた……。F1ジャーナリストの今宮純氏が2017年シーズンのタイトル争いを総括する。 

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 前・4冠王ベッテルと新・4冠王ハミルトンが対峙した17年シーズン、“ターニングポイント”がお互いそれぞれ4つあった。山あり崖ありだった20戦の『対決譜』、まずハミルトン目線から。

(1)開幕戦を飾れず序盤は5戦2勝、6点ビハインドの2位で臨んだ第6戦モナコGPで深刻な事態に落ちこんだ。リヤ・タイヤ過熱症状がひどくテール・スライド多発、予選ワースト14位、決勝7位。ロングホイールベースのシャシー問題が取りざたされ、敗因究明のために“専属チーム(6名)”が設けられると長時間ミーティングに参加。天才肌の彼がチームとともに一層努力するようになっていく。

(2)第10戦イギリスGP、ハットトリック勝ち。アスリートとして心技体を究極ゾーンに高めるピーキング(コントロール)、母国シルバーストーンに合わせこんだのは見事。ベスト・レースと言えるだろう。

F1第10戦イギリスGPでハットトリックを決めたルイス・ハミルトン

(3)初めて見る場面、第11戦ハンガリーGPで“チームオーダー”に従い4位。最終ラップできわどくバルテリ・ボッタスに譲り、彼を前に出し後続を抑える。プライドを守るか、チームを守るか、後者を選択(ニコ・ロズベルグが相手なら拒んだに違いない)。この一件がかえって彼の“エース意識”を強めた。サマーブレイクの間に心のバッテリーをフル充電、第12戦ベルギーGPから怒涛の3連勝。


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