F1公式サイトが2017年シーズンのオーバーテイク・ベスト10を選出し、ファンの投票によって決定したランキングを発表した。
今年はF1テクニカルレギュレーション変更の影響でオーバーテイクの回数は半減したが、それでも多数のエキサイティングなシーンがあった。
2017年F1のオーバーテイク・ベスト10をカウントダウンで振り返り、最後にダイジェスト動画を紹介する。
第10位 ヒュルケンベルグ vs オコン&ペレス(第12戦ベルギーGP)
オー・ルージュでフォース・インディアのセルジオ・ペレスとエステバン・オコンが激しすぎる同士討ち。ペレスがオコンをウォール際に幅寄せしている隙にルノーのニコ・ヒュルケンベルグが2台をパスしていく。カナダGP、アゼルバイジャンGPに続いて起こったチームメイト同士の接触に対し、フォース・インディアは以後、ふたりが自由にコース上で争うことを禁じた。
第9位 サインツJr. vs ペレス(第17戦アメリカGP)
このレースからルノーに移籍したカルロス・サインツJr.は、予選8番手の大躍進。周回を重ねるごとにマシンに慣れてきたサインツJr.は、33周目のターン19でペレスとのサイド・バイ・サイドのバトルに競り勝ち、7位入賞を果たした。
第8位 アロンソ vs サインツJr.(第11戦ハンガリーGP)
苦戦続きのマクラーレン・ホンダが2台そろって予選Q3に進出したハンガリーGP。36周目にソフトタイヤに交換したフェルナンド・アロンソは、37周目の1コーナーでサインツJr.に先行を許すものの、クロスラインで逆転のオーバーテイクに成功。「新品のタイヤでプッシュできるのは2ラップだけだと分かっていたから“カミカゼ”のように攻めたのがうまくいった」とアロンソ。
第7位 リカルド&ライコネン vs ボッタス(第12戦ベルギーGP)
34周目のケメルストレートエンド、ルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルがトップ争いをしている後ろで、ダニエル・リカルドとキミ・ライコネンがバルテリ・ボッタスを左右からオーバーテイク。2台に挟まれ行き場を失ったボッタスはたまらずコースアウトを喫し、5番手まで後退してしまう。
第6位 リカルド vs ライコネン(第13戦イタリアGP)
パラボリカでスリップに入ったリカルドは41周目のターン1でライコネンを鮮やかにオーバーテイクし、4番手に浮上。大勢のティフォシが見守るモンツァだが、ライコネンはまったく抵抗することができなかった。