これを選ばないと年が越せない。F1ジャーナリストの今宮純氏がちょっと辛口にノミネートした『17年シーズン各賞』を発表。
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☆マシン ウイリアムズFW40・メルセデス
開幕前バルセロナ合同テストでフェラーリ、メルセデスに続く3位タイム、初戦を中間チームのベスト6位発進。新規定に対し信頼性を重視したSWBパッケージでまとめ上げ、前半はマッサがコンスタントにQ3進出。曲がり角は第9戦オーストリアGP、大幅なアップデートが不発、しだいに戦力低下・・・。直線主体の高速コースでの長所も薄れ、チームは早々に2018年に向けシフト。結成40周年の“FW40”、41年目から出直す。
☆ドライバー マーカス・エリクソン
いつもTVカメラ目線でニコニコ、F1ドライバー・ライフを満喫している。15年イタリアGP9位後、48戦未入賞でも2018年アルファロメオ・ザウバーのシートは安泰。昨年はナッセ、今年はウェーレインが得点ゲット、彼はゼロでもここにいられる。
☆ルノー・スポールF1チーム
最終戦すべりこみ6位逆転。PUユーザーのトロロッソが、その信頼性不安を抱える間隙を突いた。ちなみに入賞回数は10回で8番目、完走回数も27回で同じ8番目。トロロッソとハースより低いのだ。それでも彼らより上位にランクインできた理由は6位(8点)が5回あったから。中間チーム勢ひしめくなか、ルノーは壊れても“一点突破型”の戦いで低予算チームを負かした。ワークスならではの戦い方だが2018年もこれが通用するとは思えない。