FIAは、2018年に向けて、F1チームがステアリングの動きによって空力的メリットを得るシステムを使用することを禁じるとの意向を示した。
FIAレースディレクターのチャーリー・ホワイティングは、2017年シーズン、一部F1チームにおいて、ステアリングとサスペンションの動きによって、コーナリング時にマシンフロント部の車高を低くするようなシステムが存在し、それによって空力的なメリットを得てグリップを高めようという意図があったと考えている。ホワイティングは全チームに対して技術指示書を発行し、こういったシステムは違法であると明言、2018年型マシンにおいてこのシステムを使用していないことを示す証拠を提出するよう求めた。
この問題については、最近のFIAテクニカルレギュレーションミーティングにおいて協議が行われ、チームがそれぞれ、こういったシステムによって得られる空力上のメリットについて、さまざまな意見を述べたという。
レッドブルはこのシステムを開発する自由を主張したが、フェラーリは制限を厳格化するよう求めたといわれている。
協議の結果、FIAは2018年に向けてサスペンションデザインに関する技術指導書を全チームに送った。