マクラーレンF1チームのフェルナンド・アロンソが、2018年、F1とともにWECにも参戦することが決定した。これを発表したマクラーレンは、F1での成功を最優先することを条件にアロンソを応援するとし、2018年シーズンにおいてグランプリの欠場はないと明言した。
アロンソはWECの2018-19シーズンに向けてトヨタと契約、8号車のドライバーとして、F1と日程が重ならないすべてのレースに出ることが決まった。世界三大レース制覇を目標に掲げるアロンソは、2018年にル・マン24時間に初挑戦、夢に向けて一歩踏み出すことになる。
アロンソは5月のスパ・フランコルシャン6時間でWECにデビュー、2018年中はF1アメリカGPと重なる富士6時間を除く4戦に出場する見込みだ。
マクラーレン・テクノロジー・グループのエグゼクティブディレクター、ザック・ブラウンは、2017年にはアロンソがF1モナコGPを欠場してインディ500に参戦することを認めたが、2018年にはF1全戦に出場することを条件に、WECに挑戦することを許可したと語った。
「フェルナンドがル・マン24時間に参戦したがっていることを知らない者はいない。フェルナンドのようなモチベーションが高くハングリーなワールドクラスのドライバーは、いかなるF1チームにとっても最高の財産であると、チームの全員が認識している」とブラウン。
「昨年はフェルナンドがモナコGPではなくインディ500に出場することを互いの合意の上で決定した。だが我々は何らかの機会が訪れるたびにケースバイケースで検討していく方針である。2018年に最優先するのはF1での成功であり、チームも彼もそれを理解している」
「フェルナンドと同様にマクラーレンのメンバーは根っからのレーサーであり、我々のチームは伝統的にさまざまな形のスポーツで戦い、成功を収めることを念頭に置いてきた。一方で、F1という最大の目標への集中が途切れることはないという確信を得ることが重要である。しかるべき検討を行った結果、我々は今回の活動によりそういう事態にならないこと、マクラーレンの最大の利益が優先されることを確信した」