スペイン在住のフリーライター、アレックス・ガルシアのモータースポーツコラム。トヨタからル・マン、WEC世界耐久選手権への参戦を発表したフェルナンド・アロンソ。デイトナ24時間レースで何を得たのか。
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何週間にもわたって噂が囁かれ、さまざまな情報源が明らかな方向を指している。もう秘密はない。アロンソは今年6月にル・マン24時間に出場する。彼はTOYOTA GAZOO Racingから参戦するが、トヨタはシリーズの中でも最高のマシンを彼に与えることで、彼に最高の勝利のチャンスをも与えることになるだろう。
それだけではない、彼は富士6時間を除くWEC全戦に実際に出場するというのだ。ある一定のレベルでこれらすべてをやり遂げるために、2度のF1世界チャンピオンであるアロンソはデイトナ24時間に出場したのだ。目標は耐久レースの力学を学ぶことにあった。その結果は……。もっとうまくやれたかもしれない。
アロンソとの契約がトヨタにとって素晴らしいことだと誰もが思うことに疑いの余地はない。彼は2度のF1世界チャンピオンであり、彼の世代におけるベストドライバーのひとりだ。
さらに、昨年のインディ500や今年のデイトナ24時間で証明されたように、彼は非常に多彩な能力を持つドライバーであり、彼がトヨタのマシンであるTS050に苦戦するところを想像するのは難しい。とはいえ、耐久レースのマシンはシングルシーターとは大きく異なる…。だがそれこそがアロンソにとってデイトナ24時間出場が不可欠だった理由だ。
彼はマシン性能を最大限に引き出すやり方を学ぶ必要があった。最終的に貴重な経験となったが、そのなかでいくつか得たものがある。