今年、F1ファンは新たな観戦手段を手に入れることになる。グランプリレースをライブで見ることができるサブスクリプション方式のサービス、『F1 TV』が2018年に開始されるのだ。
この新しいインターネット配信(OTT)プラットフォームにより、世界中におけるF1の放送方法に大改革がもたらされる。
F1のデジタルおよび新規事業担当ディレクターであるフランク・アルゾファーは、「F1 TVの開始とともに、我々がデジタル変革の礎石を築く道のりが始まる」と述べるとともに、これはF1ファンに「世界における最高のOTTによるスポーツ観戦体験」を提供する意図で開発されたものだと付け加えた。
F1 TVはコマーシャルが入らないライブストリーミング配信で、各レースごとに英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語から選択して解説を聞くことができる。さらに、各レースセッション中は、20名のドライバーが搭載しているすべてのオンボードカメラ映像を見ることもできる。しかし、DAZNやフジテレビNEXTですでにF1生中継を配信している日本でのサービスについては未定となっている。
F1 TV Proの配信には、他のプラットフォームにはない独自の特徴として、複層的なパーソナライズ機能がある。サービス加入者は、それぞれが自分の好きなコンテンツを選んで、好きなときに好きなデバイスから見ることができるのだ。
フリー走行、予選、決勝レースのほか、記者会見やレース前後のドライバーやチーム首脳陣へのインタビューなどもすべてライブ配信される。
さらには、サポートシリーズであるF2、GP3シリーズやポルシェ・モービル1スーパーカップなども視聴可能だ。
「F1 TVが、我々の最も熱心なコア層のファン向けに開発された商品だ。新たな観客をこのスポーツに呼び込む一方で、商品や体験の提供を通じて、最も熱烈なF1ファンへのサービスにも集中し続けるべきだと考えている」とアルゾファー。
新たなサービスは、開始時点で20以上のマーケットで利用可能となる。配信を受けられる国には、ドイツ、フランス、アメリカ、メキシコ、ベルギー、オーストリア、ハンガリーそして中南米諸国の大部分が含まれる。
F1のデジタル改革では過去最大となる今回の投資により、無料のサービスも数多く提供される。