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F1 ニュース

投稿日: 2018.03.31 12:18
更新日: 2018.03.31 12:24

メルセデスF1、新規参入を目的としたPU規則変更に反対するもパーツ標準化には賛同

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F1 | メルセデスF1、新規参入を目的としたPU規則変更に反対するもパーツ標準化には賛同

 メルセデスF1チームでトップを務めるトト・ウォルフは、F1の新たなエンジンレギュレーションについて、門外漢がグランプリレースに足を踏み入れて、すぐさま成功できるような内容になってはいけないと考えている。

 F1の経営陣は、2021年施行予定の新規則を定義する作業を通じて、主にバジェットキャップ制度の導入、パワーユニット(PU)仕様の単純化、標準パーツ使用といったコスト削減の諸施策を盛り込んで新規参入者をひきつけることを望んでいる。

 昨年に提出された案は、控えめに言っても、F1のマニュファクチャラーの規則改訂に対する熱意に火をつけることに失敗している。

 メルセデスは、F1における新規参入障壁は高いままで維持されるべきであり、モータースポーツの頂点であるF1のマニュファクチャラーに値する存在になれるよう、それぞれが努力すべきなのだと主張する。

 ウォルフは、ドイツのFrankfurter Allgemeine Zeitung紙のインタビューで以下のように語っている。

「F1に参入するために要求される水準は高い。どんな競技にもある一定の水準が存在するのと同じことだ。だが、新規参入当初から皆との競争をしやすくするために規則を変えようなどという主張は、誰であれすべきではない」

「我々自身も2010年、2011年、2012年には苦しい時期を過ごした。その間に優勝できたのはわずか1度だけだった」

「未経験者がいきなり先頭に立てるような方向で規制を削っていったとしたら、それはF1にとって何かの役に立つだろうか? 彼らにとってはその方が良いだろうがね」

「私はそうした人為的な平準化は良くないと警告する。何といっても、現在競争している各チームは、それぞれのポジションを大変な努力と多額の投資を通じて獲得していったのだから」

 だがウォルフは、それが新規参入者のためであれ、現行の各チームのためであれ、コスト削減自体に反対しているわけではないようだ。エンジニアリング費用削減のために標準パーツを導入するという案については、フェラーリが反対を表明した一方で、メルセデスはコスト削減策のひとつになり得ると見ている。

「いくつかのPUコンポーネントについては、公開して流通させ、標準化すべきだと我々は考えている。さらにはエンジンの回転数を上げることや、燃料流量の増加も許可されるべきだ」

「新規参入者が自身での開発を望まないパーツについては、標準化を検討すべきだろう。我々には自社技術を提供するか、標準化する用意がある」


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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