ピエール・ガスリーが8番手のタイムをマークしたバーレーンGP初日のフリー走行。タイムを記録した直後、ピットレーンで取材していた海外のテレビ局のスタッフが入れ替わり立ち替わりトロロッソ・ホンダのガレージにやってきて、こんな質問をしたという。
「今回、ガスリーのマシンに搭載されたパワーユニット(PU)は新しいスペックなのか?」
開幕戦のオーストリアGPでMGU-Hにトラブルが発生してリタイアしたガスリー。ホンダは壊れたガスリーのPUだけでなく、チームメイトのブレンドン・ハートレーのPUも栃木県にある本田技術研究所HRDさくらに送り返して、チェックを行なった。
その結果、MGU-Hのユニットにトラブルが発生していたことがわかった。
田辺豊治F1テクニカルディレクターによれば、「起きた結果は一緒だが形態が違い、これまでなかったトラブルで、想定外だったところに主原因があった」だという。
そこでホンダは限られた時間の中で、できる限りの対策を行ったものを2基目としてバーレーンGPに持ってきた。
したがって、モディファイはされているが、新しいスペックではない。しかし、7番手のニコ・ヒュルケンベルグと100分の12秒差というタイムにメディアは驚き、「新スペックを投入したのではないか?」と勘違いしたというわけだ。
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