F1の独立系6チームが、現行のコンストラクターズ選手権と並行する形で、「インディペンデント選手権」を設立する可能性について討議したが、意見が一致せず「廃案」とされていたことが明らかになった。
これはフォース・インディアの副チーム代表、ボブ・ファーンリーが発案し、ライバルであるウイリアムズ、トロロッソ、ザウバー、ハース、マノーに打診したものだ。計画では、予算1億ドルのコストキャップ(マーケティング、ホスピタリティ、ドライバーとの契約に関する費用は含まない)を適用することが、この選手権に参加する条件とされていた。
FIAや商業権の所有者と協議するまでには至らなかったものの、選手権はFIAが管轄し、インディペンデント選手権の順位に応じて分配金を受け取る、コンコルド協定とは別の商業契約も結ぶという計画だった。また、この6チームは引き続き従来のコンストラクターズ選手権のコンペティターでもあり、ワークスチームに対抗してポイント、ポディウム、総合優勝を目指す権利もあるとされていた。しかし、最終的にはトロロッソとウイリアムズが反対したため、このアイデアは棚上げとなった。
ファーンリーは、英AUTOSPORTに次のように語っている。
「私の目論見は、6つの独立系チームが自主的な、だが監視はFIAによって行われるコストキャップに合意できないか、ということだった。そして、選手権そのものに賛同が得られれば、第2段階としてコストキャップの議論に入るつもりだった」
「それにはまず、そうした選手権に他のチームが乗り気かどうかを確かめる必要があった。ひとまず『世論調査』をしたわけだ。コンセプトそのものは概して好意的な反応を得たが、彼らの答えは『熟考する時間がほしい』というものだった」
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