2018年F1第2戦バーレーンGPでトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが見事4位入賞! 予想外の活躍を見せてくれました。現地の様子を熱田護カメラマンのベストショットとともにお楽しみください。
————————————
「あ~~~なんてこったい…もう、踏んだり蹴ったりな開幕戦だなこりゃ…」
オーストラリア開幕戦のレース後、その夜の飛行機に乗るためにプレスルームを出ようとした時にざんざん降りの雨、駐車場までびしょびしょになりながら車に乗った時の気持ち。
我らがトロロッソ・ホンダのリザルトは最下位。ブレンドン・ハートレー選手はパンク、ピエール・ガスリー選手はPUトラブル。
なんとまあ、今年もダメなのか…いったいいつになったらワクワクするレースを観れるんだ…ったく…
そしたら、次のバーレーンGPでいきなり来ました!!!
金曜から調子よくて、予選で6位、レースは5番手からスタートという、開幕戦とはぜんぜん違う展開。
でも、これまでたくさんのレースを見てきてレースになったらペースが上がらずということはよくあることだし、期待はするものの、どことなくあ~~~やっぱりダメだったという期待外れになりがっかりな気持ちになるのが怖くて、あらかじめダメだった場合の予防線を用意している自分がいたのは確かです。
ところがです、スタートして、フェラーリ、メルセデスにはじわじわと離され、ルイス・ハミルトン選手にもあっさりかわされていくものの、後ろのケビン・マグヌッセン選手と少し絡んだものの、じわじわとその距離を開けていくではありませんか!!!
でもね、2月のバルセロナテストで良いタイムが出たとか壊れなかったとかは、所詮テストですからね。そして開幕戦ではダメダメだったわけで、MGU-Hの対策はあくまで信頼性の確保であって出力や効率はほとんど変化なし。
車体も細々としたアップデートがあるものの、まあ、他チームもやっている普通のアップデート、とすると開幕戦から大幅に良くなっているこのパフォーマンスが信じられないわけです。
現代のF1では、なぜかいきなり速くなるというのは不可能だと言われていますし、僕はそんなマシンを見たことがありません、唯一僕のつたない記憶だと、このトロロッソで2008年セバスチャン・ベッテル選手がポールから優勝という今でも不思議なレースがあったくらい。
そして、4位入賞!
いや~~~、ビックリ、本当に速かった!
ホンダPUがそんなに遅くなかったと証明できたことが嬉しい。
ガスリー選手のパフォーマンスも素晴らしいということがわかりました。
トップチームに比べて半分くらいの開発予算、人的な力でもやれることを見せてくれたトロロッソ。
いったい、この突然の出来事を関係者は予想できていたんでしょうか?
僕は、全く予想できませんでした。
でも、バーレーンのF1で4番目に速かったのがガスリー選手が運転するトロロッソ・ホンダだったんです!
マシンから降りてきたガスリー選手を出迎えるメカニックさん!
5番グリッドでマシン横で陣取るホンダスタッフ。
緊張の場面です。