F1中国GPの木曜日にルイス・ハミルトンがマックス・フェルスタッペンを訪ねたことで、ふたりはバーレーンGPのコース上で起きたいさかいを乗り越え、前へ進むことになった。
バーレーンGPの2周目、フェルスタッペンがハミルトンに強引なオーバーテイクをしかけて迫ったことから、ふたりは互いを非難していた。フェルスタッペンはこのオーバーテイクの結果、リタイヤを喫している。
ハミルトンがフェルスタッペンの戦略を“未熟”だと決めつけた一方で、今日になってフェルスタッペンは、自分のような年若いドライバーは彼の格好の標的なのだと応戦した。
ふたりは対立したが、ハミルトンは中国で自分からフェルスタッペンを訪ね、敵である彼に握手を求めることにした。
「僕の方が年上のドライバーだから、僕から彼のところへ行くのが大切なことだと感じていたんだ」とハミルトンは語った。
「彼と握手をして、『前回のレースは残念だった』と話した。彼のせいか僕のせいかに関わらず、これは過去のことだ。敬意を表したことで気持ちが示され、ページをめくって前に進めるよう願っている」
レース直後にフェルスタッペンを“ばか”と見下す発言をしたことについて、ハミルトンは「つい感情的になって反応してしまった」と説明している。
「感覚が鋭敏になり、感情がひどく高まって激昂していたんだ。まだアドレナリンが出ていて興奮しているところを想像してほしい。そんなところへマイクを顔に突きつけられたら……」
「今のように落ち着いてうまく答えることは、おそらくできないだろう。でも人はその瞬間を見て批判する。気分のいいものではないね」