開幕3戦を終えて、いまだ勝利がないメルセデス。ただし、開幕2戦同様、3戦目の中国GPでもチャンスはあった。
1回目のピットストップで見事にアンダーカットを成功させたバルテリ・ボッタスは、もしもあのままレースが続行されていれば、優勝する可能性は高かった。しかし、31周目に導入されたセーフティカーによって、すべてが狂った。
セーフティカーが導入されたとき、ラップリーダーのボッタスは2番手のセバスチャン・ベッテルとともにすでにピットロード入口を通過していたたため、物理的にピットインすることができず、戦略面でレッドブル勢の後手を踏む形となった。
ただし、ルイス・ハミルトンはその限りではない。セーフティカーが導入されたとき、ハミルトンは4番手を走行していた。レッドブル勢はマックス・フェルスタッペンが3番手、ダニエル・リカルドが5番手を走行していた。つまり、メルセデスはフェルスタッペンが動いたのを知りつつ、ハミルトンをステイアウトさせたわけである。
なぜ、ハミルトンをピットインさせなかったのかをスポーティングディレクターのロン・メドウに尋ねると、こう答えた。
「レッドブルは第2スティントのミディアムタイヤに苦労していたが、われわれはまだそこまでタイヤに苦労していなかったから……」
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