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F1 ニュース

投稿日: 2018.04.20 18:54

わずか2週間で天国から地獄へ、中国GPではセットアップに大苦戦/トロロッソ・ホンダF1コラム

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F1 | わずか2週間で天国から地獄へ、中国GPではセットアップに大苦戦/トロロッソ・ホンダF1コラム

 バーレーンと中国のわずか2週間の間に、トロロッソ・ホンダは天国と地獄を味わった。チームも中高速コーナーが多い上海ではマシン特性的にバーレーンほどの活躍が難しいことを予想してはいたものの、まさかここまでの苦戦になるとは思っていなかった。

 実際のところ、金曜の時点ではマクラーレンやフォースインディアと10~12位を争う位置にいた。チームとして5~7番手。ハースやルノーとの差も0.3秒ほど。ある意味ではこれがトロロッソが予想していた上海でのポジションだ。

 しかし土曜に向けたセットアップ変更から全てが狂ってしまった。
「金曜日は良かったよ、ルノーとは0.3~0.4秒差でしかなかったしポジティブだった。でも土曜から違うセットアップにしたことは明らかに正しい方向ではなかったね。予選までに時間がなくてセットアップを戻すこともできなかった。少なくともそのことは分かっているけど、それをさらに細かく深く分析する必要がある」(ピエール・ガスリー)

 バーレーンでは、新メカニカルセットアップによる低速コーナーの侵入・脱出の速さが快走の要因になった。しかし上海では長い中高速コーナーでリヤが不安定になり、中高速コーナーの改善を意識したがために低速コーナーの良さまで失われてしまった。つまり、マシンパッケージの良さが何一つ残らない状態で予選・決勝を戦わなければならなくなってしまったのだ。

F1第3戦中国GP ピエール・ガスリー、ブレンドン・ハートレー

 では、どうしてSTR13は上海でリヤが不安定になってしまったのか?

 実はこれはメルセデスAMGと全く同じ症状だった。ただしメルセデスAMGは柔らかいコンパウンドのリヤタイヤがオーバーヒートしワーキングレンジ(作動温度領域)を超えてしまうことが原因だったが、トロロッソは違ったようだ。


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