アゼルバイジャンGPの木曜日のFIA記者会見の出席者は、前戦中国GPで良い成績を残したダニエル・リカルド、ニコ・ヒュルケンベルグ、ケビン・マグヌッセンの3人だった。
まず優勝したリカルドには、今シーズン限りでレッドブルとの契約が切れるため、2019年のシートについての質問が相次いだ。この質問は昨年の末ごろから度々、尋ねられてきたもので、そのたびにリカルドは、同じような答えを繰り返し、それは今回も例外ではなかった。
「僕にどんなオプションがあって、最終的にどのクルマが最速なのかってことが、シートを決める際の最も重要なこと。ただ単に変化を求めてほかのチームに行くなんてことはしない。確実にいまよりも状況が良くなるという確信がないと移籍はしない」
これだけ同じような質問が繰り返されると、普通のドライバーは態度が悪くなるものだが、リカルドは終始笑顔で答えていた。そんなリカルドがある質問には真顔で否定する場面があった。それは「フェラーリとの間に事前合意がなされているのではないか?」とイタリアのメディアが報じていることに関する質問だ。
これをリカルドは即座に否定した。
「それは事実じゃない。それだけははっきりと言っておきたい」
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