FIAは、F1においてバトルとオーバーテイクを促進するための対策として、2019年に空力規則変更を行うことが承認されたと発表した。
バーレーンGPにおいてFIAはチームに対して、レース中の接近戦とオーバーテイクを増やすための策として、後ろのマシンが影響を受けるタービュランスを抑えるような、よりシンプルなフロントウイングの導入などの提案を行った。ストラテジーグループ、F1コミッション、世界モータースポーツ評議会においてこれが承認されたことが5月1日に発表された。
FIAが発表した変更点は以下のとおり。
・スパンがより大きく、アウトウォッシュのポテンシャルが低い、単純化されたフロントウイング
・ウイングレットがない、単純化されたフロントブレーキダクト
・より幅広で奥行のあるリヤウイング
FIAとF1は、調査の結果、オーバーテイクの最大の障害となっているのは現在のフロントウイングのデザインであると考えた。最適なダウンフォースを得るためにフロントウイングから空気をタイヤの外側に流す、アウトウォッシュ効果が、接近戦の妨げになっているとの考えのもと、エンドプレートを単純化することでフロントウイングからアウトウォッシュ効果を減らし、タービュランスの発生を抑えることで、後ろのマシンが近づきやすい状態を作りたいというのが、今回の規則変更の狙いであると考えられている。
1 2