メルセデスF1チームのトップを務めるトト・ウォルフは、2018年の世界選手権の低調な滑り出しが、ルイス・ハミルトンとチームの契約交渉に影響してきていることを初めて認めた。
ハミルトンは先週末のバクーでのアゼルバイジャンGPで優勝を飾り、6戦連続となった彼の未勝利期間にようやく終止符を打った。
しなしながらその勝利では、彼のチームメイトであるバルテリ・ボッタスが犠牲になっている。ボッタスはタイヤをデブリに切り裂かれ、破滅的なパンクに見舞われるまでは首位を走行していた。
この勝利でハミルトンはフェラーリのセバスチャン・ベッテルに4ポイントの差をつけ、ドライバーズ選手権のトップに座についた。
しかしメルセデス自体は、コンストラクターズ選手権でいまだフェラーリに押さえ込まれている。このことは、今シーズンはチームにかつてほどの優位性がなく、競争の場がより公平になっていることを強調している。
ウォルフはチームがこの状況に対処するために懸命に取り組んでいるとし、そのためにハミルトンと契約の話を続ける時間がなくなってしまっているのだと述べた。
「我々は数日から数週の間、話し合いをしていない。チームと状況の改善に取り組むことに集中しているからだ。我々の優先事項はすべて、その部分に集中している」とウォルフは語った。
ウォルフもハミルトンも、契約を2019年以降も延長する手続きはほんの形式的なことにすぎず、両者は契約を締結することで合意していると一貫して主張してきている。