トロロッソ・ホンダの活躍を甘口&辛口のふたつの視点からそれぞれ評価する連載コラム。レースごとに、週末のトロロッソ・ホンダのコース内外の活躍を批評します。今回は2018年F1第4戦アゼルバイジャンGPを、ふたつの視点でジャッジ。
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4戦目のアゼルバイジャンGPでも、トロロッソ・ホンダは4位に入賞した2戦前のバーレーンGPのような輝きを放つことはなかった。だが、低迷した前戦中国GPが真っ暗闇の中にいるような状況だとしたら、アゼルバイジャンGPでは脱出するための光が差し込んでいたように感じた。
例えば、予選Q1で敗退したピエール・ガスリーである。その最大の原因は、直前を走行していたブレンドン・ハートレーがアタック中にウォールにマシンをヒットさせて、スロー走行していて、進路を塞がれたためだった。それがなければ、セクター1で自己ベストよりコンマ6秒速かったので、楽にQ2へ進出していたはずだ。
Q1のガスリーのタイムが1分44秒496だったから、ガスリーがあのままタイムアタッを成功させて入れば、単純計算でガスリーは1分43秒8は出せる速さは持っていたこととなる。このタイムはQ2で12位となったセルゲイ・シロトキン(ウイリアムズ)と同等。
アゼルバイジャンGPでのトロロッソ・ホンダは、Q3へ進出するスピードはなかったものの、悲観的になるほど遅かったわけではない。
ガスリーがQ1で敗退する原因を作ったハートレーだったが、レースで安定した走りを披露したことも明るい材料となった。
昨年同様、今年もアゼルバイジャンGPは事故が多発したが、ハートレーはアクシデントに見舞われることなく、堅実な走りを披露。10位でフィニッシュし、F1ドライバーとしての初のポイントを獲得した。これはトロロッソ・ホンダにとっても、2戦ぶりの得点。