スペインGPのを終えたカタロニア・サーキットでは5月15日から2日間、今シーズン初めてのインシーズンテストが行われている。このテストで注目されているのが、ホンダのパワーユニットだ。
というのも、今シーズンのF1は年間3基でまかなわなければならず、全21戦を3基で割ると、単純計算で1基あたりの必要マイレージは7レースとなる。つまり、通常であれば、エンジンの負荷が小さい第6戦モナコGP明けのカナダGPか、その次のフランスGPあたりが、2基目を投入するタイミングとなる。
ただし、ホンダの場合はピエール・ガスリーが開幕戦でMGU-Hを壊し、第2戦バーレーンGPに2基目を投入しているため、単純計算で次に変えるタイミングは第9戦オーストリアGPとなる。また第5戦スペインGPではブレンドン・ハートレーがクラッシュし、こちらもすでに2基目が投入されている。
つまり、3基目を入れるタイミングは、マイレージを考えれば、もう少し時間に余裕がある。
だが、性能的にはそんなにのんびりはしていられない。というのも、ホンダの性能はルノーに肩を並べるレベルに達していると言っても、「PUだけの性能でもトップからまだ大きく離されているのは事実で、4社の中でまだ一番下です」(田辺豊治F1テクニカルディレクター)という状況だからだ。
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