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F1 ニュース

投稿日: 2016.08.11 10:00
更新日: 2016.08.11 12:02

【フェラーリ凋落を問う(1)】開幕戦のポテンシャルはどこへ──独創性を欠いた今季のマシン

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F1 | 【フェラーリ凋落を問う(1)】開幕戦のポテンシャルはどこへ──独創性を欠いた今季のマシン

 フェラーリは大きな期待と新しいデザイン哲学をもって、2016年シーズンをスタートさせた。しかし、今となってはその地位だけでなく、そのキーパーソンであったテクニカルディレクターをも失った。そして今や2番手の地位もレッドブルに奪われ、昨年以下のパフォーマンスに成り下がってしまった。いったい、今年のフェラーリの何がいけなかったのか。そしてこの状況を好転させられることはできるのだろうか。

 2014年にシーズンで1勝もできないという21年ぶりのどん底を経験した後、フェラーリは組織改革を敢行し、ここ2年の成績は上昇傾向にあった。その流れで今シーズンはライバルたちとトップを争えると予想され、勝利、さらにはチャンピオンシップ獲得に向けて邁進していたのは間違いない。

 しかしながら、今年のフェラーリは残念ながらメルセデスのパフォーマンスレベルには到底、達していない。その上で、フェラーリ会長であるセルジオ・マルキオンネがチームに結果を求めているため、マラネロのスタッフたちにのしかかるプレッシャーは高まっている。

 ハンガリーGPでは、2台のフェラーリは宿敵レッドブルの後塵を拝し、また王者メルセデスのペースには遠く及ばなかった。そして、さらに悪い流れが続いて、テクニカルディレクターであるジェームス・アリソンの即時離脱が発表されることになった。

 2014の暗黒時代から、改革後の新しいフェラーリ、そしてその改革を経た現在のフェラーリは、いったいどこで歯車が狂ってしまったのだろうか。まずは、ここまで近年のフェラーリの体制を振り返ってみたい。


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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