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F1 ニュース

投稿日: 2016.08.13 15:45
更新日: 2016.08.13 15:56

【フェラーリ凋落を問う(2)】SF16-Hの大きな欠点と、メルセデスと違う燃焼技術

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F1 | 【フェラーリ凋落を問う(2)】SF16-Hの大きな欠点と、メルセデスと違う燃焼技術

 大きな期待と新しいデザイン哲学をもって、2016年シーズンをスタートさせたフェラーリ。しかし、今はレッドブルにも破れ、昨年を下回る低迷期に入ってしまった。今年のフェラーリの何がいけなかったのか。この状況を好転させられることはできるのだろうか。

開幕戦でセバスチャン・ベッテルが好パフォーマンスを見せて3位表彰台を獲得し、2016年の明るい未来が見えたかに思えた今季のフェラーリ。だが、その後シーズン序盤のフェラーリに突き付けられた現実は、チャンスの取りこぼしと信頼性の欠如、それに開発不足という残念なものだった。ターボの問題解決に目を向けるべきだったのにもかかわらず、シーズン前半の途中からはギヤボックスにトラブルが生じ始め、結果としてグリッドペナルティを受けう羽目になってしまったのだ。

 無論、フェラーリだけが信頼性の問題を抱えていたわけではない。メルセデスも同じく問題を抱えていたが、フェラーリはそのメルセデス不在のチャンスを一度も活かすことができなかった。事実、ニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンが1周目にリタイヤしたスペインGPではレッドブルに勝利を献上してしまった。 

 メルセデスがなぜこんなにも速いのかをピンポイントで指摘するのが困難であるように、フェラーリが凋落した要因をピンポイントで指摘するのも難しい。マシンのそれぞれのエリアのパフォーマンスに焦点を当てれば、フェラーリはメルセデスに迫りつつあるが、全体的に見るとあまりにも多くの点で劣っている部分が見える。

 シャシーに目を向けると、メルセデスに比べてダウンフォースが不足している。このマシンは全てのエアロパーツに個性がないため、メルセデスとレッドブルがこのエリアではより引き立って見える。間違いなく今年のフェラーリには、去年のマシンにはあった独創的なパーツが欠如しているのだ。


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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