F1シーズンを転戦していると、いろいろな人との出会いがある。そんな人たちに、「あなたは何しに?」を尋ねる連載企画。今回は元F1ドライバーのギド・ヴァン・デル・ガルデだ。
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スペインGPの土曜日、予選後。レッドブルのモーターホームであるエナジーステーションの2階で、レッドブルドライバー2人の記者会見が催された。先にダニエル・リカルドが行い、その後マックス・フェルスタッペンが入れ替わった。
通常、会見が終わるとドライバーはほかの個別インタビューを受けたり、エンジニアリングルームへ行ったり、スポンサー関連の仕事へ行くために、その場を離れるものだが、フェルスタッペンは記者会見場となった隣のテーブルに移って、F2のレースを見ながらリラックスした時間を過ごしていた。
なぜなら、そのテーブルにはよく知る友人が座っていたからだ。それはギド・ヴァン・デル・ガルデだ。
2013年にケータハムのレギュラードライバーを務めた経験があるヴァン・デル・ガルデは、14年にザウバーのリザーブドライバーに就任。15年にはレギュラードライバーが約束されていた。
ところが、チームはマーカス・エリクソンとフェリペ・ナッセと契約したため、15年の開幕戦オーストラリアGP直前にザウバーを相手取って訴訟を起こした。裁判には勝ったヴァン・デル・ガルデだったが、ザウバーのガレージで想像以上の冷遇を受けたためにレースへの出場を断念。最終的に示談に至った。
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