マクラーレンF1チームのストフェル・バンドーンは、前戦スペインGPでリタイアせざるを得なかっただけに、モナコGPではしっかり走り切って好結果を出したいと意気込んでいる。
F1コメンテーター、マレー・ウォーカーの古い名言に「トップでフィニッシュするには、まずはフィニッシュしなければならない」というものがあるが、モナコGPはそれを最もよく体現するレースのひとつだろう。
タイトでツイスティなモンテカルロ市街地コースは、現代F1マシンにとって非常に困難なサーキットだ。コース上のどの地点であれ、ドライバーがほんのひとつミスを犯しただけで、レースウイークエンドのすべてが台無しになってしまうかもしれない。だからこそ、バンドーンがこのレースに臨むにあたり、何よりもまず慎重に走ることを心がけたいと言うのは当然のことだ。
「モナコでは、レースウイークエンドを通して、事故を避けることがとても重要だ」とバンドーン。
「あそこでは何が起きるか絶対に予測できない。でも、だからこそあのコースは特別な場所なんだ」
「モナコのレースでは、通常、リタイアが多く出る。だから、できる限り問題に巻き込まれないように心がけ、バリアにも接触しないように注意するんだ」
「自分が直接インシデントに巻き込まれなかったとしても、こういった低速サーキットでセーフティカーが出動すると、混乱が生じ、ドラマチックな出来事へと発展するかもしれない」
バンドーンはここまでの5戦中、3回ポイントを獲得しているが、前戦スペインGPは、ギヤボックストラブルのため、リタイアに終わった。
「スペインで僕らは今季初めてリタイアを喫した。もちろん、望んでいた結果ではない」とバンドーンは言う。
「トラブルについては調査済みだ。同じ問題が繰り返されないことを願っている」