地中海の陽光がさんさんと降り注ぐ、モナコGP初日FP1。午前11時からのセッションは、気温21℃、路面温度33℃のコンディションで始まった。市街地から見上げる山の上の方には灰色の雲がかかっているが、降水確率は0%だ。
ピレリは今季、新たに最も柔らかいハイパーソフトタイヤを開発。今週末のモナコが初投入となり、これをいかに使いこなすかが、大きな見どころになりそう。
支給される13セットのうち、全ドライバーが9~11セットのハイパーソフトを選択。予選だけでなくレースでも、このコンパウンドがメインとなることはまちがいない。FP1でも多くのドライバーが最初から積極的に履いて、感触を確かめている。
モナコ名物ガードレールの、最初の餌食になったのはセルゲイ・シロトキンだった。開始後18分、最終コーナー立ち上がりでイン側を接触させ、右リヤタイヤがパンクしたが、何とか1周してピットに戻った。直後にはロマン・グロージャンがタバココーナーでマシンアウト側を擦り、空力パーツを飛ばしている。
30分過ぎにはフェルナンド・アロンソが、コクピットから降りてしまう。セッション序盤から訴えていたブレーキの問題が改善されず、チームは「このままでは安全に走れそうにない」と、フロアを外して調べることを決断したようだ。
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