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F1 ニュース

投稿日: 2018.05.27 21:22
更新日: 2018.05.27 21:23

F1 Topic:モナコGP決勝の最速ピットストップ戦略は1ストップ。各チームはどう動く?

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F1 | F1 Topic:モナコGP決勝の最速ピットストップ戦略は1ストップ。各チームはどう動く?

 ピレリによれば、木曜日と土曜日のタイヤのデグラデーションりデータから、今日のレースでの最速ピットストップ戦略は、1ストップ作戦だという。

 ただし、1ストップ作戦でも2通りの戦略が考えられる。ひとつはハイパーソフトでスタートした場合。これはQ3へ進出したトップ10のドライバーが採らなければならない戦略だ。

 ピレリによれば、「最初にハイパーソフトを履いた場合の理想的なピットストップのタイミングは14周目」だという。そして、その場合に履き替えるタイヤはスーパーソフトだという。つまり、64周を1セットのタイヤで走りきらなけばならない。

 そうなると、新品のタイヤに履き替えるのが望ましいが、じつはレッドブルの2台に新品のスーパーソフトは残っていない。ほかにもウイリアムズ、ハースがスーパーソフトの在庫に新品はない。

 そうなると考えられるのがウルトラソフトへの交換だ。こちらはメルセデス以外、全車1セットずつ新品を残している。

 だが、ピレリはウルトラソフトで64周のロングスティントは推奨していない。というのも、昨年のモナコGPでウルトラソフトで最も長いスティントを走ったのがルイス・ハミルトンだったが、それでも46周だった。今年のウルトラソフトは昨年より、1ステップ軟らかくなっており、64周はかなり厳しい。

 ピレリの想定では2番目に速いピットストップ戦略はスタートでウルトラソフトを履き、25周目にピットイン。そこでスーパーソフトに履き替えて、53周後のチェッカーフラッグまで走りきるという1ストップ作戦となっている。

 つまり、ウルトラソフトでのスティントは25周から40周ぐらいだと考えられる。もちろん、燃料が重いスタート時と燃料が軽くなっていくレース中盤から後半ではタイヤへの負荷も変わるため、ウルトラソフトが40周以上を走行することができないわけではない。

 そうなると考えられるのは、先頭を走るマシンのペースだ。抜きどころがないモナコでは、先頭を走るクルマのペースによって、タイヤのデグラデーションは変わるからだ。

 今回ポールポジションを獲得したダニエル・リカルドはスーパーソフトがないため、できるだけハイパーソフトでの第1スティントを長くしたいはず。

 そうなると、今年のモナコGPは超スローペースの展開が予想される。


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