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F1 ニュース

投稿日: 2016.08.15 08:00
更新日: 2016.08.17 20:03

スペイン人ライターのF1手記:サインツJr.はルノーへ?盛り上がる現地メディア

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F1 | スペイン人ライターのF1手記:サインツJr.はルノーへ?盛り上がる現地メディア

スペイン在住のフリーライター、アレックス・ガルシアのモータースポーツコラム。今回はスペイン人繋がりとしてF1ドライバーのフェルナンド・アロンソとカルロス・サインツJr.について語ってもらった。現地のメディアではルノーがサインツJr.の獲得を検討しているというが、果たして……? 

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 8月がやって来た。F1チームにとってはようやくリラックスできる夏休みの季節だ。だが、我々ファンにとってはシーズン中最も退屈な時期といえるだろう。F1はドイツGP後に3週間の夏休み期間に入るのだが、幸いにして次のグランプリは伝説的なトラック、スパ・フランコルシャンで行われる、ファン待望のベルギーGPだ。いまは戦士たちにとって束の間の休息の時。それは、F1パドックで最も情熱的なレーサーであるフェルナンド・アロンソと、カルロス・サインツJr.の2人にとっても大切な休養期間だ。

 とびきりに速く、冷静な2度のワールドチャンピオン、フェルナンド・アロンソは、マクラーレン・ホンダのエースとして2017年に3度目のタイトルを狙っている。彼の経験は唯一無二のものだが、同時に、F1キャリアの終わりも近づきつつある。いっぽうでアロンソと対照的なのは、サインツJr.だ。彼は若いが、成熟しており、第4戦ロシアGPまでトロロッソに在籍していたマックス・フェルスタッペンと同等の速さを示していた。彼の将来は明るくF1の未来を担っていくだろう。

 ハンガリーGPとドイツGPのコースは、全く異なった特徴を持っている。ハンガロリンクは狭く、コーナーの連続するトラックであるため、パワーユニットの性能はもちろん、空力性能とメカニカルグリップがなによりも重視される。アロンソとサインツJr.の2人のスペイン人ドライバーの所属するチームは強力なパワーユニットを有してはいない。トロロッソはルノーと袂を分かち、現在はフェラーリの昨年型パワーユニットを搭載しているため、アップデートは行われていないし、マクラーレンとホンダは懸命に開発を進めているが、速さが不足しているのが現状だ。

フェルナンド・アロンソ
フェルナンド・アロンソ

 アロンソはマクラーレンに再加入して以降、自身でも満足のできる最高のレースをハンガリーで披露し、ジェンソン・バトンも、ハイスピードサーキットであるホッケンハイムで入賞してみせた。対するトロロッソはハンガリーで良いレースを見せたが、ドイツでは調子が上がらなかった。両チームの差は僅かに3ポイント。シーズン終盤にはマクラーレンがトロロッソをポイントで上回るチャンスが来るだろう。

 トロロッソとマクラーレンは非常に堅実な設計のシャシーを用意した。実際にサインツJr.は競争力のあるSTR11を駆り、12レース中、8レースでポイントを獲得している。マクラーレンは厳しいシーズンを送っているが、ホンダのパワーユニットはレースを重ねるごとに改善しており、ペースアップしている。5位のフォース・インディアの背中は遠いが、トロロッソとマクラーレン、両チームの差は僅かだ。


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