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F1 ニュース

投稿日: 2016.08.17 19:41

その道23年。プーマ・モータースポーツのマネージャーに聞く最新ギア事情(1)

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F1 | その道23年。プーマ・モータースポーツのマネージャーに聞く最新ギア事情(1)

 近年、モータースポーツ界において多くのドライバーやチームが愛用するギアブランドがある。それは、サッカーや陸上など他のスポーツでもおなじみのブランド、プーマだ。1990年代後半からモータースポーツに参入しメキメキとシェアを拡大。いまや日本を含め多くのチームが愛用しているが、そんなプーマ・モータースポーツのセールス部門の実質的なトップである、『レースウェア・シニアセールスマネージャー』を務めているブルーノ・ヴァリエンティが日本のモータースポーツマーケットのリサーチとスーパーGT第5戦富士を訪れるために来日したので、彼に話を聞くことができた。

■現場は23年間で390戦! F1の歴史を知る大ベテラン

 イタリア人のブルーノは、1990年にモータースポーツギアの老舗であるスパルコで調査部門のマネージャーとして働きはじめた。1992年からはF1をはじめインディカーやWRC等、さまざまなトップカテゴリーでフルタイムで関わるようになった。

 F1では92年以降、なんと携わったレースは23年間で390戦という大ベテラン。これまでも多くのドライバーやマネージャー、もちろんジャーナリストやフォトグラファーとも関わってきた。

「最近ドライバーの息子たちをグリッドで見るようになって、歳をとったことを実感しているよ(笑)。マックス・フェルスタッペンなんて最初に会ったときは、母親のお腹のなかだったんだからね!」と5カ国語を流暢に操るブルーノは笑う。

表彰台に並ぶダニエル・リカルド、ルイス・ハミルトン、マックス・フェルスタッペン。全員プーマを使用する。
表彰台に並ぶダニエル・リカルド、ルイス・ハミルトン、マックス・フェルスタッペン。全員プーマを使用する。

「23年の間にたくさんの友人を作り、たくさんの経験を積み、嬉しいことも辛いことも味わってきた。イモラに行くと、“あの週末”のことを思い出す。1994年にアイルトン・セナやロランド・ラッツェンバーガーが亡くなったときはとても悲しかった」

「でも楽しいこともたくさんあった。たまにパーティーに呼ばれたりもしたね。それに、私はこの仕事の特性上、多くの秘密を知る機会があった。たとえば新しいドライバーの話だったり、スポンサーの話だったり」

2002年オフ、プロモーション撮影での1シーン。クルーたちはプーマのシューズを着用する。
2002年オフ、プロモーション撮影での1シーン。クルーたちはプーマのシューズを着用する。

「ジョーダンと仕事をしていたとき、あのチームは頻繁にドライバーを交代させていたんだ。みんなペイドライバーだったからね。あるとき、私は3つのスポンサーロゴバッジと違うサイズのレーシングスーツを持ってサーキットにきたことがあったくらいだ(笑)。木曜日まで誰がレースを走るか分からなかったんだ。木曜の午後になって、ようやくチームは私に誰がドライブするかを告げてきて、スーツにバッジを付けることができたんだ」


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