F1ジャーナリストの今宮純氏が独自の視点でドライバーを採点。週末を通して、20人のドライバーから「ベスト・イレブン」を選出。予選やレースの結果だけにとらわれず、3日間のパドックでの振る舞い、そしてコース上での走りを重視して評価する。今回は第7戦カナダGP編だ。
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☆ ジャック・ビルヌーブ(特別枠)
長年プロモーターを務める『オクタン・レーシング・グループ』が企画。故ジル・ビルヌーブ78年初優勝から40年、息子ジャックにそのフェラーリ312T3でデモ走行をと。超満員ファンの前でよみがえった「ビルヌーブ伝説」に特別な☆、毎年30万人で盛り上がるカナダGPは2029年まで長期開催契約がある(うらやましい)。
☆ ロマン・グロージャン
ノートルダム島に棲む小動物はなぜか“小チーム”マシンの前に飛び出る。金曜FP2、最終コーナー手前のストレートでグロージャンが遭遇、新パーツのノーズを破損してしまった(07年にはスーパーアグリのアンソニー・デビッドソンがレース中に遭遇、緊急ピットインの末に11位)。土曜予選ではPUブローに見舞われたグロージャン、連続する不運もなんのその最下位から8ポジションアップして12位に。
☆☆ エステバン・オコン
対ルノー・ワークスの闘い、ミドル・リーグ攻防はスリリングだ。11周目ピットストップ、リヤジャッキの不具合で4.8秒かかってしまった。タイムロスはあったものの9位2ポイントを得て5位マクラーレンに“12点差”まで接近だ。
☆☆ ルイス・ハミルトン
珍しい。モナコGP以後セッショントップが全くない。ニコ・ロズベルグの言葉を借りると「たまに起きるルイスの“スランプ”状態」。得意なここでブレーキングに切れ味が無く予選4位、決勝5位。マイレッジが伸びたPUに異常発熱症状、それでも『32戦連続入賞』したレース後には、ニューヨークに飛んで仲間たちと“気分転換”か(?)。