ウイリアムズの副チーム代表、クレア・ウイリアムズによれば、昨年バルテリ・ボッタスはフェラーリ移籍の噂の渦中で少し動揺もしたが、すっかり「立ち直って」、一段と優れたドライバーになったという。
ボッタス自身も、昨年の噂には「心を乱され」、集中力と成績に明らかな影響があったと認めている。だが、今年は同様の噂(それもキミ・ライコネンのフェラーリ残留決定で終息した)に対して、ずっとうまく対処してきたように見える。
ボッタスは、フェリペ・マッサをチームメイトに迎えてからの過去2年間で、いずれもベテランのマッサを上回る成績をあげており、今季も夏休みを迎えた時点で僚友に20ポイントの差をつけている。
ウイリアムズは、ボッタスの2017年の契約についてオプション権を持っていると言われ、近々その権利を行使する可能性が高い。その場合、彼は来年このチームで5年目のシーズンをすごすことになる。
「バルテリはドライバーとして年々成長を続けています」と、クレア・ウイリアムズは語った。「いまや彼は、自らチームの中心となって、まわりのメンバーを奮い立たせることができるまでになっています。昨年、フェラーリ移籍の噂が立ったときには、少し集中力を失ったようにも見えましたが、彼は見事に立ち直りました」
「今年のバルテリは、まるで別人のように見えます。あるいは、彼自身のさらに進化したバージョンと言ってもいいでしょう。私は、彼がチームのテストドライバーだった頃から、よく知っています。急速な成長ぶりは誰の目にも明らかですし、彼の成長はまだまだ止まらないと思っています」
「彼にはまだ、証明してみせるべきことがたくさんあります。チームとして、何とか近いうちに、バルテリに優勝を争えるクルマを与えたいと思います。そうすれば、彼は自分が世界選手権タイトルに値するドライバーであることを、自ら証明してくれるでしょう」
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