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F1 ニュース

投稿日: 2018.07.11 12:32
更新日: 2018.07.13 17:43

【F1イギリスGP 無線レビュー】不運に見舞われながらも、母国のファンの前で力走を披露したハミルトン

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F1 | 【F1イギリスGP 無線レビュー】不運に見舞われながらも、母国のファンの前で力走を披露したハミルトン

 スタート直後のターン3でルイス・ハミルトンのマシンがスピンした瞬間、シルバーストンは悲鳴に包まれた。コクピットの中のハミルトンも同じだった。

ルイス・ハミルトン(以下:HAM)「あぁ~、クソッ! クルマが壊れたと思う。右リヤにダメージがあると思う」

メルセデス(以下:MGP)「了解、チェックしているところだよ。タイヤ内圧は問題ない」

 キミ・ライコネンとの接触はタイヤとタイヤで、奇跡的にダメージはなかった。しかし最後方から追い上げを始めたハミルトンは、当初はマシンにダメージがあるかもしれないと弱気だった。それをレースエンジニアのピーター・ボニントンが冷静に励ます。

ライコネンと接触し、最後尾まで転落したハミルトン

 彼にとってもここは母国グランプリであり、ハミルトンにとってどれほど重要なグランプリであるかも充分すぎるほど理解している。

HAM「フロアの半分は失っていると思う、間違いない」

MGP「ダメージはあるかも知れないが、データ上ではそれほどロスは見えない。まだチェックしている」

 4周目には12番手、5周目には11番手とハミルトンは中団グループを次々とパスしていく。それでもまだハミルトンの心は不安だった。

MGP「君は良くやっている、バトルし続けろ。ポイントを獲れるところまで挽回しよう」

HAM「みんな本当にゴメン……」

MGP「問題ないよ。落ち着いていこう、気にするな」

HAM「リヤエンドにダメージがあると思う」

MGP「まだやれるよ」

HAM「リヤタイヤが保たないかもしれない。どれだけ走れるか分からないよ」

MGP「我々は常にモニターしている。(空力による)荷重の数値は全てOKだ」

 6周目、ハミルトンはケビン・マグヌッセンを抜いて10番手、ポイント圏内まで復帰した。すでにテレメトリー上でマシンにダメージがほとんどないことははっきりしていた。それを聞いてハミルトンも安心し、集中力を取り戻した。

MGP「P10だ。ポイント圏内に戻ったぞ」

HAM「どれだけ荷重が減っている?」

MGP「2%だ。SAI(カルロス・サインツJr.)は2秒後方、ペースは36.0」


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