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投稿日: 2018.07.18 12:01
更新日: 2018.07.18 12:02

イギリスGP後にガスリーがこぼした「0.9秒遅い」現状への不満と誤解【トロロッソ・ホンダF1コラム】


F1 | イギリスGP後にガスリーがこぼした「0.9秒遅い」現状への不満と誤解【トロロッソ・ホンダF1コラム】

 F1イギリスGPでピエール・ガスリーから飛び出した突然のホンダ批判が、日本のファンを騒がせた。トロロッソ・ホンダはイギリスGPでもノーポイントに終わり、あたかもその不満が爆発としたと言わんばかりにメディアが書き立て、ファンの間で論争を呼ぶこととなった。

 ガスリーが言おうとしたのはホンダ批判ではなく、現実だ。

 しかし、そこにふたつの事実誤認があった。イギリスGPの予選後にガスリーは下記のように語った。
「GPSデータを見ればコーナーでは僕らはフォース・インディアやザウバーよりも速いんだ。すごく良いマシンに見える。でも僕らはとにかくストレートでクレイジーなくらい遅いんだ。0.9秒も負けてしまうなんてね。0.9秒をコーナーで取り返すことは不可能だ」

F1第10戦イギリスGP ピエール・ガスリー

 フォース・インディアやザウバーと比較して、コーナーは互角かそれ以上。しかしストレートで差が付いてしまっている。ガスリーが言いたかったのはそういうことだ。ドライバーとしてそこにフラストレーションを感じるのは当然のことだ。

 そして予選でのタイム差0.9秒をコーナーでのドライビングで取り戻すのは不可能だと言ったのだ。決して「ストレートで0.9秒失っている」と言ったのではない。

 もちろんメルセデスAMGやフェラーリ製パワーユニットに比べてホンダのパワーユニットがまだまだ出力面で後れを取っているのは事実だ。そのせいで車体側に満足にダウンフォースを付けられないで走るか、ストレートを犠牲にして走るしかなくなってしまっている。

「いまのシルバーストンは最終シケインのターン17からターン3まで全開だし、ターン7(ウッドコート)からターン10(マゴッツ~ベケッツ)までも全開だ。僕らはパワーで不利を抱えているから、理想的なダウンフォース量で走ればそういう長い全開区間ではかなりタイムを失うし、レースでは戦えない」

「レスダウンフォースに振ればクルマは高速コーナーでは不安定になる。パワーで不利な分だけ、そのバランスを取るのが難しいんだ。フォース・インディアやザウバーのようなチームの方がその点は有利だ。僕らにとっては厳しいサーキットだよ」というガスリーの発言は、ある意味でホンダ批判ではなくチーム批判だった。


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