ピレリは来年度に使用するタイヤのテストに参加しない8チームに対して、メルセデス、フェラーリ、レッドブルの3チームを批判するよりも感謝すべきと述べた。
今月から数カ月にわたって行われるピレリ主催のテストで、来シーズン導入される幅広タイヤを試すことは「アドバンテージになるのではないか」と一部のチームから、テストに協力するビッグ3チームに対して懸念が出ている。
ウイリアムズは来季のタイヤは現在の一部選択制を中止して統一されるべきであり、開発の初期段階から関与することになる3チームが優位になると主張している。
これに対してピレリのモータースポーツ責任者であるポール・ヘンベリーは、次のように答えた。
「これまで我々が行ったテストの参加者と話したが、何をテストしていたのか見当もつかないと言っていたよ」
「我々が行うテストは1台のクルマを使用するのだが、ジグソーパズルの小さなパーツが違う場所には入らないのと同じで、他のクルマでは微量な違いが生じる。だから(参加チームが)藁にもすがる思いで来季タイヤの完成イメージを理解してアドバンテージを得ようとしても、わずかな利点にしかならないだろう」
「これから数年間で我々は実車を使用し、すべてのチームがテストに参加できるようにしていきたい。しかし今年は来年度から導入される空力レギュレーションが問題となったんだ。もしタイヤの変更だけだったら、多くのチームがテストに参加できる環境をつくれたはずだ」
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