フランスがサッカーワールドカップで20年ぶりに優勝して、無類のサッカーファンでもあるピエール・ガスリーはさぞ大喜びだったはず。ところがホッケンハイムでインタビューに応じた彼は、「それはもちろんすごくうれしかったけど、でもペナルティのことが今でもすごく頭に来てるんだ」と、イギリスで10位入賞を失う原因となった5秒加算ペナルティが許せないようだった。
──まずはワールドカップサッカー、フランスの優勝、おめでとうございます。
ガスリー:ありがとう。決勝日は幸いレースがなかったから、自宅で親しい友人たちと一緒に観戦したんだ。優勝が決まったあと、みんなで町に繰り出してね。僕の生まれたルーアンは地方の小都市だけど、あんなにもたくさんの人で膨れ上がったのは初めて見たよ。人口が軽く2倍になってたんじゃないかな。
──その一方で、あなた自身はイギリスの入賞が取り消されてしまいました。
ガスリー:そう。イギリスGPが終わってからも、10日間は腹立ちを抑えられなかったよ。FIAの決定は本当に不条理だし、何より一貫性がないよね。
──トップドライバーには裁定が甘くて、ルーキーや実績のないドライバーに厳しい傾向があるのでは?
ガスリー:それはないと思う。トップドライバーにしても、前回はセーフだったのに、ほとんど同じような状況でペナルティを取られるということがよくあるし。とにかく週末ごとにペナルティの基準がころころ変わるように見える。それが一番の問題だと思う。
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