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F1 ニュース

投稿日: 2016.08.24 20:36
更新日: 2016.08.25 10:28

その道23年。プーマ・モータースポーツのマネージャーに聞く最新ギア事情(3)

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F1 | その道23年。プーマ・モータースポーツのマネージャーに聞く最新ギア事情(3)

 近年、モータースポーツ界において多くのドライバーやチームが愛用するギアブランドがある。それは、サッカーや陸上など他のスポーツでもおなじみのブランド、プーマだ。1990年代後半からモータースポーツに参入しメキメキとシェアを拡大。いまや日本を含め多くのチームが愛用しているが、そんなプーマ・モータースポーツのセールス部門の実質的なトップである、『レースウェア・シニアセールスマネージャー』を務めているブルーノ・ヴァリエンティが日本のモータースポーツマーケットのリサーチとスーパーGT第5戦富士を訪れるために来日したので、彼に話を聞くことができた。

 今回は、レーシングギアのカテゴリーによるカスタマイズと、気になる最新のギア事情について聞いた。

■カテゴリーにおけるカスタマイズは「それほどない」

 ここまで、F1でレーシングギアをサポートし続けたブルーノにモータースポーツの“道具”に何が重要なのかを聞くことができた。では、プロドライバーはさまざまな車両をドライブすることになるが、それによってレーシングギアの部分で何か変化はあるのだろうか。

「基本的にそれほど大きな違いはない」とブルーノは語る。

ニコ・ロズベルグのシューズ。とにかく燃えないような工夫が凝らされている。
ニコ・ロズベルグのシューズ。とにかく燃えないような工夫が凝らされている。

「ただ、レースの種類やサーキットのタイプによってブレーキングの強さや頻度が異なるため、その都度レーシングシューズのソールに鉄板を入れたり(!)、強化したりすることがある。そうやって対応しているんだ」

「また、グローブについては、近年はパドルシフトが多いが、シーケンシャルシフトの場合はレバーを操作しなければならない。そうすると、モノコックに手を打ち付けてしまうことがあるんだ。そのため、クッションとなるパッドを外側につける。レースによって配置も異なるからカスタマイズしているが、基本は同じだよ」

DTMドライバーのアウグスト・ファーフスが着用していたプーマ製のグローブ。甲の部分にはクッションが入れられている。
DTMドライバーのアウグスト・ファーフスが着用していたプーマ製のグローブ。甲の部分にはクッションが入れられている。
ロズベルグのグローブ。外側にクッションがついていないのが特徴的。
ロズベルグのグローブ。外側にクッションがついていないのが特徴的。

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