ハースF1チームが名のある技術者たちから敬意を得るには、まだ長い年月が必要だとジーン・ハースは考えている。
ハースチームは2002年にトヨタがF1に参入して以来、新規チームとしては最も印象的なデビューを飾った。しかしチーム創設者のハースは、他チームから高名な技術者を呼び入れる前に、長期間に渡って成功を収められることを証明する必要があると言う。
フェラーリのテクニカルディレクターを辞任したジェームス・アリソンの去就が話題になっているが、これについてハースは「彼のような人物が、我々のところへ来たいと思うだろうか?」と疑問を投げかける。
「ライバルたちに対して、成功の見込みがあるチームだと証明する必要がある。助けることすらできないチームには、誰も来たいと思わないだろう」
ハースは自身のチームは正しい方向に進んでおり、一目置かれる存在になり得ると考えている。2010年にロータス、ヴァージン、ヒスパニアが新チームとして参戦したが、全チームが数年で財政難に陥り、現在はヴァージンを前身とするマノーのみが生き残っている。
「我々はグランプリ週末には必ず準備を整えて参戦している。マシンがコース上でバラバラに分解するようなこともない。ひとつひとつは小さな一歩だが、ライバルたちは我々を重要視するようになる。そのことが、のちのち人事にも良い影響を与えるだろう。しっかり足場を固めていけば、我々を重要視する人物を雇い入れることができる」
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています