F1ジャーナリストの今宮純氏が独自の視点でドライバーを採点。週末を通して、20人のドライバーから「ベスト・イレブン」を選出。予選やレースの結果だけにとらわれず、3日間のパドックでの振る舞い、そしてコース上での走りを重視して評価する。今回は第11戦ドイツGP、第12戦ハンガリーGPの2戦分だ。
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☆ カルロス・サインツJr.
前戦ドイツGP決勝ではペナルティによる降格で10位を失ったが、今回のハンガリーGPではしぶとく粘り4戦ぶりの入賞。光った雨の予選、ウエットタイヤで周回を重ねて得た5位は2018年シーズン、ルノーのベストリザルトだ。戦意旺盛なのが先輩フェルナンド・アロンソに似てきている。
☆☆ ケビン・マグヌッセン
「うちはウエット・タイヤのデータが無くて」とハースの富塚裕エンジニアは認めていただけに、ハンガリーGP予選9番手は彼の力量だ。レース終盤は燃費が厳しくトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーを追い込めず7位。2018年シーズンは第2戦からすべて完走中なのだ(入賞率64%)。
☆☆ ストフェル・バンドーン
ドイツGPで深刻な“シャシー問題”を抱え、連戦のさなかチームは別シャシーに全とっかえ。その効果がハンガリーGP決勝で見られ、アロンソと入賞圏を編隊走行。49周にマシントラブルでリタイアとなったもののサマーブレイク明けベルギーで開催されるホームGPに期待をつなぐ。