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F1 ニュース

投稿日: 2018.08.07 12:08
更新日: 2018.08.07 12:12

【アロンソ密着F1コラム】もう一花咲かせたい元王者。リカルドレベルの電撃移籍はあるのか

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F1 | 【アロンソ密着F1コラム】もう一花咲かせたい元王者。リカルドレベルの電撃移籍はあるのか

 2018年F1シーズン前半戦が終了したが、マクラーレンは依然として低迷から抜け出せずにいる。チーム上層部の迷走が加速するなか、レースで最大限の結果を出すことに集中し続けているフェルナンド・アロンソ。2019年に再び輝きを放つ道はあるのか──。

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 フェルナンド・アロンソの周囲が先週末のF1ハンガリーGP以来、俄然ざわざわとし始めた。まず最初が、同GPの木曜日に突如明らかになった「ジェームズ・キー移籍騒動」である。

 トロロッソのマシン開発を指揮してきたテクニカルディレクターのキーが、突如離脱。マクラーレンが獲得を宣言したのだが、奇妙なことにチームの公式なリリースではなく、広報担当のツイートによってわれわれは知ったのだった。どうやら移籍交渉が進まないことに業を煮やしたザック・ブラウンがマスコミに公表して、既成事実を作ってしまおうと目論んだようだった。

 それに対しトロロッソのフランツ・トスト代表は、「キーは依然としてチームと長期契約がある」と表明し、ブラウンのやり口に激怒。「キーが新しい職場で働けるようになるには、長い時間がかかることになるだろう」と、態度をすっかり硬化させた。

 ハンガロリングの週末、この件に対してアロンソはあまり饒舌ではなかった。「もちろんキーが優秀な技術者であることはよくわかっているし、早く開発部門に合流してくれることを望んでいる」と、コメントする程度に抑えていた。

 ティム・ゴスが今季低迷の責任を取らされて更迭されて以来、チームは開発責任者不在の状態が続いている。なのでキー加入にはアロンソも期待しているに違いない。しかし一方でチーム上層部の姑息なやり方に、内心腹を立てていたのかもしれない。

 ハンガリーGP自体は、アロンソのいつもながらの絶妙なレース運びで8位入賞を果たすことができた。しかしマシン戦闘力の顕著な改善が見られないまま夏休みに突入することには、アロンソも決して納得はしていないはずだ。

■注目されるアロンソの去就。リカルド移籍に伴い、ささやかれるいくつかの選択肢


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